私服で前撮りをしよう
私がかつて花嫁であったとき、
ウェルカムボードに使おうと、
ドレスの前撮りをした。
ふたりの母校の小学校だったということもあって、私服でも撮った。
今みて、あぁと、
より深く胸に沁み入るのは
ふたりの私服の姿だ。
結婚前のふたりの姿といえば、
自分たちで手を伸ばして撮った写真ばかりで
客観的に撮った写真はきっとみな、
限りなく少ないものと思う。
結婚をして時が経った今だからわかる。
結婚する前のふたりにしかない、空気感がある。
そうしてその空気というのはだんだんと、それはどうしても薄れていくし、
ふたりの糸がこんがらがったりもする。
そんな遠い日、若いころのふたりを思い出すことで
ほろりとほぐれやすくなるような
エンゲージメントフォトには、
そういうパワーがたしかにあるんじゃないかと思う。
気慣れないタキシードやドレスに身を包むとどうしても緊張してしまうけれど、
気慣れた私服の姿なら、
ふたりの飾らない空気を
そのまま切り取るように残ってゆく。
ハレの日の姿の写真は、結婚式の当日にたくさん撮っていただけるから
たのしみはそちらにとっておいて。
私服のエンゲージメントフォトを、残しましょうって
私は声をおおきくして伝えたいです。
そんなお話。
Photographer:CHIAKI photograpy
今回のおふたりを撮影したのは、
AISUが信頼を置いてご紹介しているchiakiさん。
自然体だけれど、はなやかで優しい写真を撮られます。